今年もフィラリア予防のシーズンが近づいてきました!
今回は、フィラリア予防について飼い主様からよくいただく質問を紹介させていただきます(^^)
そもそもフィラリア症ってなに?
フィラリアは、蚊が媒介する細長い形をした寄生虫です。
わんちゃんがフィラリアに感染した蚊に刺されることで、フィラリアの幼虫がわんちゃんの体内に入り、血管を通って、主に肺や心臓に寄生し、最悪の場合は命に関わることもあります。
毎年、投薬前にフィラリア検査が必要なのはどうして?
「フィラリア予防薬」とは、実際にはフィラリアに感染しないよう予防するお薬ではありません。
体内にいるフィラリアの幼虫を駆除(駆虫)するお薬です。
毎月、欠かさず投薬することで、体内のフィラリアの幼虫を駆除しているというわけです。
万が一、フィラリアに感染しているわんちゃんに投薬した場合、心臓や血管に寄生したフィラリアの幼虫が大量に死滅し、血管に詰まってしまうことで、わんちゃんが亡くなってしまうことがあります。
そのため、毎年フィラリア予防のシーズンの始めに、フィラリア検査を行っております。
予防薬にはどんなものがあるの?
どのくらいの期間、投薬する必要があるの?
フィラリアのお薬にはいくつか種類があります。
当院で扱っているものを紹介いたします。
★錠剤タイプ
・ハートメクチン
・モキシデック
※他のフィラリア予防薬に比べて、比較的低価格です。上手にお薬を飲んでくれるわんちゃんに(^^)
どちらもフィラリアのみを予防するお薬です。ノミ・マダニも予防したい場合は、他のお薬との併用が必要です。
・シンパリカトリオ
※フィラリア予防とノミ・マダニ予防、体内寄生虫(回虫・鉤虫)の駆除が同時に可能です。
ビーフフレーバーです!
★おやつタイプ
・イベルメック
※フィラリア予防の他、体内寄生虫(回虫や鉤虫)の駆除が同時に可能です。ノミ・マダニは別途予防が必要です。
国産牛肉を使用し、おやつ感覚でわんちゃんも楽しく予防できます♪
ネクスガードスペクトラ
※フィラリア予防の他、ノミ・マダニ予防、体内寄生虫(回虫・鉤虫)の駆除が同時に可能です。
植物由来のビーフフレーバーです♪
錠剤やチュアブルタイプは、一か月に一度の投薬となります。
前述しましたが、体内にいるフィラリアの幼虫を駆虫するお薬ですので、もし途中で投薬を忘れてしまったり、シーズンの途中で投薬をやめてしまうと、フィラリア症に感染してしまうおそれがあります。
蚊が出始めて一か月後から、蚊がいなくなってから一か月後までしっかり予防をすることが大切です!
★注射タイプの予防薬
・プロハート
※年に一回の注射で、一年間予防効果が持続します!
毎月の投薬はちょっと面倒・忘れてしまいそう・・・という方におすすめ♪
フィラリア以外のノミ・マダニ、体内寄生虫には別途予防が必要です。
プロハートは今のところ予約制となっております。ご希望の方はお電話にてご予約お願いいたします。